解✦談

解りやすく、解きほぐします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

アナログゲームの想い出

強すぎて疎まれた紙相撲力士 先日、某新聞の特集記事で知ったのですが、最近はボードゲームが流行っているそうです。国内だけで年間約1000点の作品が発売され、イベントやフリーマーケットも人気だとか。 新聞記事によると、11月下旬に東京ビッグサイトで開…

数値にまつわる意外な話

「アキレスと亀」は時間限定の話だった⁉ まずは子どもの頃、よく耳にした話を2つ。 ひとつは「アキレスと亀」です。 アキレスの100m前方に亀がいます。 極端なたとえですが、アキレスは1秒間に10m進み、亀は1秒間に1m進むとしましょう。 アキレスが10…

地味だけれど隠れた名曲

おもに昭和時代の邦楽について、アーティストごとに私がいちばん好きな曲をピックアップしてみました。 ちょっと地味で目立たないけれど、隠れた名曲が多いのではないかと自分では思っています。 ●アリス 《もう二度と…》 アルバム『アリスⅤ』に収録され、シ…

かぐや姫・名曲選

2000年12月。 かぐや姫にとって2度目となる本格的な再結成コンサートを渋谷公会堂で観ることができて、私は極端にいえば、「もう思い残すことはない」という心境にいたりました。 それから紆余曲折があり、結局は今日まで生き長らえてきたわけですが、そん…

猫に「心」はあるのか?

夫婦の呼び声は、猫には別の音に聞こえる 2カ月ほど前のことです。 夜の9時頃、最寄り駅からの帰り道で1匹の猫に会いました。 首輪をつけていないので、飼い猫かノラ猫かは分かりません。 そこは人通りの少ない裏道で、猫は道の真ん中に寝そべっていまし…

日本の財政をめぐる空しい議論

財政再建派の懸念とリフレ派の主張 日本の借金は現在、国と地方自治体を合わせて1200兆円を超える規模に膨れ上がっています。 こうした状況を危機的とみなして、専門家の間には「財政再建を急ぐべき」という声があります。 財政再建の具体的な目標のひとつに…

金(ゴールド)の価格について考える

有事と円安により、国際・国内価格とも上昇 金(ゴールド)の価格には、国際価格と国内価格(小売価格)の2種類があります。 世界的な取引の基本になる国際金価格は、トロイオンス(約31.1グラム)という重量単位あたりの、ドル建て価格で表示されます。 そ…

気合が入る洋楽

先日、アコギをテーマに好きな洋楽を選んでみて面白かったので、今回は洋楽の第2弾です。 聴くと心が沸きたつ作品や、気合が入る作品をピックアップしてみました。 ●Walls Come Tumbling Down!(スタイル・カウンシル/85年) アルバム『Our Favourite Sho…

株価の割安さを判断する

株価という評価がいつも正しいとは限らない 株式投資をやるとき、私たちがどうしても自分で決めなければならない「3W1H」があります。 ●When=いつ買うか●Where=どの証券会社を使うか●What=どの銘柄を選ぶか●How much=いくら買うか このうち最も重要か…

アコギが良い感じの洋楽

ふと思い立って昨年から、自分の好きな洋楽をリストアップする作業を始めました。 そのリストを見ていたら、ロックやポップスにジャンル分けされるアーティストの作品で、とくにアコースティック・ギターが効いているな、良い味を出しているなと感じる楽曲が…

書店に並ぶ作家と作品について

パロディの毒が、いま受けるという驚き ひと頃に比べると書店の数が激減したので、仕方がないのかもしれませんが、かつては書店の棚に置いてあるのが普通だった本を、見かけなくなるケースが増えてきました。 私がさまざまな書店を頻繁にのぞいていたのは、9…

昆虫の「変態」という変な性質

親と子が独立したライフステージを送る 小学校1年のとき、クラスの文集に将来の夢として「昆虫博士になりたい」と書いた覚えがあります。 その当時、私たち男子にとって昆虫は、非常に身近な存在でした。 多くの子どもが『ファーブル昆虫記』を読んでいまし…

経済・金融は「繰り返す」のがお好き?

バブルが発生して崩壊するパターン 経済や金融の世界には、過去に起きた出来事が似たようなパターンで繰り返される「再現性」や、一定の年数を経た後に再び起こる「周期性」がいくつか存在します。 一見すると、「ホンマかいな?」と言いたくなるような話も…

なぜ投資のような面倒くさいことをやるのか?

「預貯金+αのリターン」を追求する 投資は極端な話、お金さえあれば、誰でもできます。 しかし、誰でも投資をやって、うまくいくわけではありません。 多くの人にとって、投資は「非日常の世界」です。 投資について少しでも理解しようと思ったら、日常生活…

投手の自責点はアテにならないのか?

7失点で自責点は0という不思議 10月25日(月)の千葉ロッテvsソフトバンク25回戦(ZOZOマリンスタジアム)で、2回表にソフトバンクが一挙7点を奪いました。 千葉ロッテの先発投手・美馬は1回2/3を投げて、打者12人に6安打、7失点でしたが、なぜか自責…

バランス型投信の真実

4資産への投資も手入れも手間がかかる これから投資を始めようという人はもちろん、すでに投資を始めている人のなかでも、投資に「安全」や「安心」を求めるニーズは大きいようです。 私たち一般の個人にとって、投資の安全や安心とは、要するに何なのでし…

いま聴きたい拓郎の曲

吉田拓郎のNo.1アルバムは私のなかで、いまもむかしも変わりません。 19歳のときに初めて聴いた、『いまはまだ人生を語らず』です。 残念ながら、レコード会社の自主規制で廃盤となってしまい、いまではこのアルバムをCDで聴くことはできません。 ただ、い…

殺人事件が起きないミステリー

天の配剤にみる人間への深い信頼 「殺人事件が起きないミステリー小説」の面白さを、北村薫によって知りました。 北村薫の小説にはシリーズものの短編集がいくつかあり、そのうち「円紫さんと私シリーズ」の初期に属するのが、『空飛ぶ馬』と『夜の蝉』(い…

為替について、何をどう考えるか?

円高は輸入に、円安は輸出や海外投資に有利 私たち日本人が「為替」と聞いてまず思い浮かべるのは、「円高」あるいは「円安」という言葉でしょう。 そもそも円高や円安は、私たちの日常生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。 一般によく言われるのは、…

解らなすぎる「時間」の話

640年の時を超えてやってくる 宇宙には数え切れないほどの星があるので、私たちが見る夜空は本来、星によって隙間なく埋め尽くされているはずです。 ときどき写真などで見かける「銀河」と同じように、夜空全体が煌々と輝いて見えてもいいはずなのです。 で…

毎月分配型投信の盛衰にみる不幸

複利効果が効かなくなる いまから4~5年ほど前まで、毎月分配型タイプの投資信託が、日本の高齢者を中心に異常なほどの人気を誇っていました。 毎月分配型は当初、いわゆる外債投信(外国債券に投資する投資信託)が主流でした。 大ヒット商品となった『グ…

心をつなぐ心霊・怪奇現象

胡散臭いけど、いつも身近にあった むかしから心霊現象や怪奇現象は好きな方です。 私だけでなく、私の世代の多くは好きだったように思います。 小学生時代には、つのだじろうの『亡霊学級』『恐怖新聞』『うしろの百太郎』、古賀新一の『エコエコアザラク』…

リベンジ馬券

先輩の直観に乗り切れなかった後悔 競馬はしょせん、ギャンブルのひとつにすぎませんが、それなりに長くやっていると、自分だけのドラマというか、思い出のようなものも生まれてきます。 たとえば私には、「リベンジ馬券」の記憶が2つあります。 ひとつは、…

債券について理解する

リスクはケース別に考える いま投資に興味をもっている人のうち、債券という金融商品について、それなりに理解している人はどれぐらいいるのでしょうか。 投資によって資産を増やしたいのはやまやまだけれど、一方で元本割れはできるだけ避けたいと願う人は…

好きな歌詞あれこれ

歌詞というのは、不思議なものです。 それぞれの歌詞によって、自分の感じ方というか、刺激を受ける部分がさまざまに変わってくるからです。 好きな歌詞に出合うたびに、自分にはこんな感受性があったのか、こういう部分に心を動かされるのかと、改めて気づ…

フォースプレイをめぐる混乱

フォースアウトの判定がなかった 9月13日(月)の中日vsヤクルト18回戦(バンテリンドームナゴヤ)において、かなり珍しい事件が起きました。 得点「1対0」の中日リードで迎えた9回表、ヤクルトの攻撃。 「1アウト1、2塁」で代打・川端が、セカンドゴ…

積立投資による時間分散

「高値づかみ」を避けやすくなる 「長期投資」「分散投資」に加えてもうひとつ、私たちが投資をやるうえで、ぜひとも取り入れたい基本的な考え方が「時間分散」です。 時間分散の具体例として、いちばん分かりやすいのが「積立投資」でしょう。 たとえば投資…

分散投資の意味

値動きの性質が異なるものの組み合わせ 分散投資は「何を分散するか」によって、おおむね2つの種類に分かれます。 ①銘柄分散:日本株なら日本株という同じ金融資産のくくりのなかで、 複数の銘柄に投資すること②資産分散:「日本株+日本債券」「日本株+外…

「書痙」のようなもの vol.2

他人を一刀両断にしてきた因果応報 「書痙」のようなものが発症して以来、仕事でもプライベートでも、トラウマになるような場面は何度もありました。 ・受付で手が震える・プレゼンで声が出なくなる・取材や打ち合わせの最中に汗がどっと噴き出し、同席して…

長期投資の効果

短期の「当たり外れ」は意外と大きい 日経平均株価を10年間で区切って見てみると、面白いことが分かります。 まず、2010年末~20年末の10年間について。 日経平均株価は2010年末が10228円92銭で、20年末には27444円17銭でした。 私たちがこの10年間ずっと日…