解✦談

解りやすく、解きほぐします。

趣味その他

ヒトは退化に向かっているのか

人びとの幼稚化、怠慢化、興味の均質化 大晦日から元日にかけて、養老孟司の新刊『ヒトの壁』(新潮新書)を読みました。 養老先生ご本人が数年前、どこかで書いていたように、著作がだんだんと人生のまとめに近づいているようですが、その舌鋒は相変わらず…

アナログゲームの想い出

強すぎて疎まれた紙相撲力士 先日、某新聞の特集記事で知ったのですが、最近はボードゲームが流行っているそうです。国内だけで年間約1000点の作品が発売され、イベントやフリーマーケットも人気だとか。 新聞記事によると、11月下旬に東京ビッグサイトで開…

数値にまつわる意外な話

「アキレスと亀」は時間限定の話だった⁉ まずは子どもの頃、よく耳にした話を2つ。 ひとつは「アキレスと亀」です。 アキレスの100m前方に亀がいます。 極端なたとえですが、アキレスは1秒間に10m進み、亀は1秒間に1m進むとしましょう。 アキレスが10…

書店に並ぶ作家と作品について

パロディの毒が、いま受けるという驚き ひと頃に比べると書店の数が激減したので、仕方がないのかもしれませんが、かつては書店の棚に置いてあるのが普通だった本を、見かけなくなるケースが増えてきました。 私がさまざまな書店を頻繁にのぞいていたのは、9…

昆虫の「変態」という変な性質

親と子が独立したライフステージを送る 小学校1年のとき、クラスの文集に将来の夢として「昆虫博士になりたい」と書いた覚えがあります。 その当時、私たち男子にとって昆虫は、非常に身近な存在でした。 多くの子どもが『ファーブル昆虫記』を読んでいまし…

殺人事件が起きないミステリー

天の配剤にみる人間への深い信頼 「殺人事件が起きないミステリー小説」の面白さを、北村薫によって知りました。 北村薫の小説にはシリーズものの短編集がいくつかあり、そのうち「円紫さんと私シリーズ」の初期に属するのが、『空飛ぶ馬』と『夜の蝉』(い…

解らなすぎる「時間」の話

640年の時を超えてやってくる 宇宙には数え切れないほどの星があるので、私たちが見る夜空は本来、星によって隙間なく埋め尽くされているはずです。 ときどき写真などで見かける「銀河」と同じように、夜空全体が煌々と輝いて見えてもいいはずなのです。 で…

リベンジ馬券

先輩の直観に乗り切れなかった後悔 競馬はしょせん、ギャンブルのひとつにすぎませんが、それなりに長くやっていると、自分だけのドラマというか、思い出のようなものも生まれてきます。 たとえば私には、「リベンジ馬券」の記憶が2つあります。 ひとつは、…

スーパーウイルスと気候変動

眠っていた怪物が目覚めるリスク 家の本棚に『人類が絶滅する6のシナリオ』という本がありました。 これは2013年に河出書房新社から単行本として刊行され、2017年に河出文庫として再刊されたもの。 著者は、米国の科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカ…

ウルトラシリーズが示した不条理

開発競争のスパイラル 先日、某新聞が「核実験」について詳細に報じていました。 それによると、地球上で過去におこなわれた核実験は合計2000回を超えるそうです。 核兵器については軍事機密の扱いとなるため、核実験の実施国は、いずれも情報の開示には消極…