投資
心臓に悪い値動きこそが積み立て向き? 投資に関する考え方のなかには、どうしても数字を使って計算してみないと、具体的なイメージが湧いてこないものがあります。 たとえば、積立投資の効果は、投資対象の値動きによって変わるというお話。 いま、株価指数…
財政再建派の懸念とリフレ派の主張 日本の借金は現在、国と地方自治体を合わせて1200兆円を超える規模に膨れ上がっています。 こうした状況を危機的とみなして、専門家の間には「財政再建を急ぐべき」という声があります。 財政再建の具体的な目標のひとつに…
有事と円安により、国際・国内価格とも上昇 金(ゴールド)の価格には、国際価格と国内価格(小売価格)の2種類があります。 世界的な取引の基本になる国際金価格は、トロイオンス(約31.1グラム)という重量単位あたりの、ドル建て価格で表示されます。 そ…
株価という評価がいつも正しいとは限らない 株式投資をやるとき、私たちがどうしても自分で決めなければならない「3W1H」があります。 ●When=いつ買うか●Where=どの証券会社を使うか●What=どの銘柄を選ぶか●How much=いくら買うか このうち最も重要か…
バブルが発生して崩壊するパターン 経済や金融の世界には、過去に起きた出来事が似たようなパターンで繰り返される「再現性」や、一定の年数を経た後に再び起こる「周期性」がいくつか存在します。 一見すると、「ホンマかいな?」と言いたくなるような話も…
「預貯金+αのリターン」を追求する 投資は極端な話、お金さえあれば、誰でもできます。 しかし、誰でも投資をやって、うまくいくわけではありません。 多くの人にとって、投資は「非日常の世界」です。 投資について少しでも理解しようと思ったら、日常生活…
4資産への投資も手入れも手間がかかる これから投資を始めようという人はもちろん、すでに投資を始めている人のなかでも、投資に「安全」や「安心」を求めるニーズは大きいようです。 私たち一般の個人にとって、投資の安全や安心とは、要するに何なのでし…
円高は輸入に、円安は輸出や海外投資に有利 私たち日本人が「為替」と聞いてまず思い浮かべるのは、「円高」あるいは「円安」という言葉でしょう。 そもそも円高や円安は、私たちの日常生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。 一般によく言われるのは、…
複利効果が効かなくなる いまから4~5年ほど前まで、毎月分配型タイプの投資信託が、日本の高齢者を中心に異常なほどの人気を誇っていました。 毎月分配型は当初、いわゆる外債投信(外国債券に投資する投資信託)が主流でした。 大ヒット商品となった『グ…
リスクはケース別に考える いま投資に興味をもっている人のうち、債券という金融商品について、それなりに理解している人はどれぐらいいるのでしょうか。 投資によって資産を増やしたいのはやまやまだけれど、一方で元本割れはできるだけ避けたいと願う人は…
「高値づかみ」を避けやすくなる 「長期投資」「分散投資」に加えてもうひとつ、私たちが投資をやるうえで、ぜひとも取り入れたい基本的な考え方が「時間分散」です。 時間分散の具体例として、いちばん分かりやすいのが「積立投資」でしょう。 たとえば投資…
値動きの性質が異なるものの組み合わせ 分散投資は「何を分散するか」によって、おおむね2つの種類に分かれます。 ①銘柄分散:日本株なら日本株という同じ金融資産のくくりのなかで、 複数の銘柄に投資すること②資産分散:「日本株+日本債券」「日本株+外…
短期の「当たり外れ」は意外と大きい 日経平均株価を10年間で区切って見てみると、面白いことが分かります。 まず、2010年末~20年末の10年間について。 日経平均株価は2010年末が10228円92銭で、20年末には27444円17銭でした。 私たちがこの10年間ずっと日…
リターンは何から「ぶれる」のか? 投資とは極端にいえば、「結果として出てくる数字がすべて」という世界です。 なぜ、その数字が出ることになったのかについては、人間の心理状態や社会情勢などをからめて、さまざまに解釈することが可能です。 でも、投資…
売却時に生じる人間の複雑な心理 手持ちの投資信託でも、株式でも、何でもいいのですが、私たちがいま保有している金融商品の一部、あるいは全部について、売却を検討するケースを考えてみます。 手持ちの投資信託や株式が、購入したときより値下がりしてい…
お金を投じる「そもそもの対象」が異なる 「投資」と「投機」のちがいについて、こんな説明をよく見かけます。 ●投資とは、株式でいえば「企業の利益成長」のように、これから価値が 上がっていくことを見越してお金を投じる行為を指す。 いわば「価値の向上…
ファンド格付けを利用する 私たちが証券会社や銀行などでふつうに購入できる投資信託は、だいたい5000本程度あるといわれています。 それらを投資対象や投資方針などに沿って、いくつかのカテゴリーに分類し、カテゴリーごとに各商品の格付けをおこなってい…
難しくて、ニーズにも合っていない いま世の中には、「投資」や「株式」「投資信託」などに関連した書籍、雑誌、さらにはネット上の記事があふれかえっています。 コロナ禍で自分についても社会についても、将来が見通しづらくなるなか、新たに投資を始めよ…
ベンチマークの功罪 アクティブ型の投資信託では、ファンドマネージャーが自分の考えにもとづいて、投資する銘柄を決めていきます。 つまりアクティブ型の投資信託では、投資が上手くいくかどうかは、ファンドマネージャーの力量にかかっていることになりま…
「株価指数=株式相場」ではない 株価指数という言葉は知らないけれど、日経平均株価やTOPIXという言葉なら聞いたことがある、という人はけっこう多いかもしれません。 テレビや新聞、ネットなどのニュースでは、毎日のように日経平均株価やTOPIXの動きを伝…
日経平均株価とTOPIXのちがい インデックス型の投資信託は、自身の値動きが、株式や債券などの「指数」に連動するようにつくられています。 大ざっぱにいえば、私たちがインデックス型の投資信託を買うと、私たちの投資の成績は、指数の動きと同じになるわけ…
事実上の投資対象とは? 投資信託は、人びとから広くお金を集めて、それを株式や債券などに投資する、いわば「投資代行」のような機能をもった金融商品です。 けれども投資信託は、私たちがやりたい投資を、私たちの注文どおりに、そのまま代行してくれるわ…
シンプルな意味は2つ 金融関係の書籍や記事で、こんな表現を目にすることがあります。 ●投資とは自分のお金を経済に参加させて、お金にも働いてもらうことである。●投資を通じて私たちのお金が「社会にとって必要な企業」に回っていけば、 結果として私たち…
投資は運用に含まれる? 金融の世界では、まぎらわしい言葉づかいが目立ちます。たとえば「投資」と「運用」。これ、何がどう、ちがうのでしょう? 手元の辞書には、こうあります。 ●投資:利益を得る目的で資金を事業・証券などに投下すること。●運用:その…