アコギが良い感じの洋楽
ふと思い立って昨年から、自分の好きな洋楽をリストアップする作業を
始めました。
そのリストを見ていたら、ロックやポップスにジャンル分けされる
アーティストの作品で、とくにアコースティック・ギターが効いているな、
良い味を出しているなと感じる楽曲がいくつかありました。
たとえば、女性ボーカルの楽曲。
●Animal Instinct(クランベリーズ/99年)
クランベリーズはジャンルとしては、オルタナティブ・ロックに分類されて
いるようです。90年代の前半には、《Dreams》や《Ode To My Family》が
ヒットして、ラジオでよく流れていました。
●What’s Up(4ノン・ブロンズ/93年)
4ノン・ブロンズもジャンルはオルタナティブ・ロックだそうです。
バンド名は長い間、知らないままでしたが、曲は耳にこびりついていました。
CMで使われたらしいので、恐らくその影響だと思います。
●The Last Chance Texaco(リッキー・リー・ジョーンズ/79年)
デビュー・アルバム『浪漫』に収められた1曲。勝手なイメージですが、
この曲を聴くと、星空の下、どこまでも続くまっすぐな長い道を車で
走っているような気分になります。
●Dreamboat Annie(ハート/76年)
デビューアルバム『Dreamboat Annie』に、3種類の異なるバージョンが
収められています。この後、いわゆる産業ロックに走ったことが信じられない、
可憐で爽やかな曲。ギターは妹のナンシー・ウィルソン。
✻ ✻ ✻ ✻
以下は男性ボーカルの楽曲です。
●Sweetheart Like You(ボブ・ディラン/83年)
アルバム『インフィデル』の1曲。プロデュースにダイアー・ストレイツの
マーク・ノップラーが関わっていたと後で知って、なるほど自分の好みに
合うわけだと納得しました。
●I Was Only Joking(ロッド・スチュワート/77年)
アルバム『明日へのキックオフ』のラストに収められた曲。これぞ「静と動」の、
コントラストの妙とでも言うのでしょうか。とくに間奏の途中で、アコギに
エレキギターが絡んでくるところが好きです。
●If You Really Want To Be My Friend(ローリング・ストーンズ/74年)
アルバム『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』の1曲。ニッキー・ホプキンスの
ピアノが素晴らしく、間奏の「泣きのエレキギター」はミック・テイラーのものと
思われます。(ミック・テイラーはこのアルバムを最後に脱退)
●Tequila Sunrise(イーグルス/73年)
アルバム『ならず者』の1曲。後に『ホテル・カリフォルニア』に収められた
《New Kid In Town》にも通じる、のどかなイメージがあります。個人的には
こういう曲をもっと演ってほしかったのですが…。
●Rock’N’Roll Suicide(デヴィッド・ボウイ/72年)
アルバム『ジギー・スターダスト』のラストに収められた曲。邦楽でいうならば、
吉田拓郎が「シャウト系」の曲を歌うときの雰囲気に似ているような気がします。
雑だけれど、気合満点。マイナー調だけれど、高揚感満点。
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以下の2曲は定番中の定番なので、とくにコメントはありません。
●The Boxer(サイモン&ガーファンクル/69年)
●And I Love Her(ビートルズ/64年)
番外編として、映画音楽から1曲。
●Laetitia(アラン・ドロン/67年)
映画『冒険者たち』のオリジナル・サウンド・トラックに収録。
悲劇のヒロインである、レティシアがタイトルになっています。
評価はB級だけれど、私の大好きな映画です。
全体としてみると、どこか寂しいというか、もの哀しい雰囲気の曲が多いですね。
その意味でいうと、アコギが目立つわけではないのですが、次の曲も
同じような雰囲気で、私の好きなタイプに入ります。
●Year Of The Cat(アル・スチュワート/76年)
傑作といわれているアルバム『Year Of The Cat』の表題作。
アコースティック・ポップスなどというジャンルがあることを、
この人で知りました。プロデュースはアラン・パーソンズ。