解✦談

解りやすく、解きほぐします。

中日ドラゴンズの幼稚園野球

中日の試合が本来とは違う意味で面白くなってきている、と思います。

きっかけは、6月24日(金)の阪神戦で
3番:石岡、4番:木下、5番:山下というクリーンアップを
組んだことでした。

この試合は4対6で負けましたが、実はその前後、
6月23日(木)のヤクルト戦と6月25日(土)の阪神戦は
ともに0対10で完封負けしています。

恐らくこのあたりで、立浪監督のなかの「何か」がプツンと切れたのでしょう。

7月7日(木)のDeNA戦では、3番に福元を抜擢。
ドラフト6位の新人で、なぜかこの1試合だけの起用でした。

7月17日(日)の阪神戦では、5番に育成出身2年目のワカマツを抜擢。
次の試合にも先発5番で起用しましたが、1打席だけで2軍行きとなっています。

ようやく1軍で活躍し始めた石岡を、いきなりオリックスの後藤とトレード。
その後藤を3番で使ったり、郡司を3番で使ったり…。

私は水島新司の漫画「ドカベン」を思い出しました。

うろ覚えなのですが、たしか山田たちが高校1年の秋、
神奈川県大会での出来事だったはずです。

明訓高校はエース里中が故障で出場できず、サードの岩鬼が先発しましたが、
途中でセカンドの殿馬や、外野兼控え捕手の微笑に交替し、
挙句の果てには山田までが登板することに。

それをスタンドで見ていた、ライバルの東海高校・雲竜が
「始まったぞ、明訓の幼稚園野球が!」と笑ったのです。

いまの中日にも、この「幼稚園野球」という言葉がよく似合います。

といっても、すべて否定的な意味ではありません。

根尾を投手に挑戦させたり、8番ショートで土田を起用するのは、
私としては評価しています。

あとは石橋(捕手)、石垣(内野手)、伊藤(外野手)などの
出場機会を増やしてくれれば、見どころは十分です。

木下は、控え捕手&代打の切り札でいいのでは?

山下、溝脇、平田、福田あたりは、みんな代打要員でしょう。

三ツ俣、後藤は当然のことながら、守備要員です。

どうせならシーズン終了後のドラフトやトレードなどでも、
幼稚園野球ぶりを徹底してほしいところです。

去年はドラフトで3人の外野手を獲ったのだから、
今年は内野手3人、投手3人で決まりでしょうね。

いまの中日を見ていると、サラリーマンみたいな選手ばかりが目立ちます。

あんまり野球が好きじゃないんでしょうね。

好きじゃないのなら、さっさと転職したらいいのに、と思ってしまいます。

水島新司流にいえば「男どアホウ」でも「野球狂」でもいいから、
もっと野球好きな選手が集まってくれないものですかね。